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2015.04.20

理工学部情報理工学科の高橋浩教授と物質生命理工学科の近藤次郎准教授が平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞しました

 科学技術分野の文部科学大臣表彰は科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた研究者が対象となります。

 この度「科学技術賞」、「若手科学者賞」の各賞で、本学理工学部の教員が受賞しました。4月15日に文部科学省講堂にて表彰式が執り行われました。

【文部科学大臣表彰/科学技術賞 開発部門】

受賞者:高橋 浩(理工学部 情報理工学科 教授)、他2名(他研究機関)

業績名: アレイ導波路回折格子型波長合分波フィルタの開発

業績概要:

 高橋教授はAWG(arrayed-waveguide grating)型の波長フィルタの先駆的研究(世界で初めての動作実証)とその実用化を行いました。このフィルタは光集積回路技術を用いて作製されるもので、波長の異なる多数の光信号を一度に分離する光学素子です。これを用いて波長多重通信方式が実現され、光ファイバ1本あたりの伝送速度(1秒間に送ることのできるビット数)が従来と比較して約100倍(10Gbit/sから1000Gbit/sへ)になりました。2000年以降、世界中の光通信システムで採用され、電話/携帯電話、インターネットなどあらゆる情報通信サービスを支えています。

 

【文部科学大臣表彰/若手科学者賞】

受賞者:近藤 次郎(理工学部 物質生命理工学科 准教授)

業績名: 分子スイッチ機能をもつノンコーディング核酸の構造研究

業績概要:

 ヒトの遺伝物質であるDNAのうち98%にも及ぶ広大な領域は実は遺伝子として働いておらず、その領域からコピーされてできるRNAも含めたノンコーディング核酸は、さまざまな生命現象のON/OFFを制御する分子スイッチとして働いていることが明らかになってきています。しかし、これら分子スイッチの動きに基づく働きを分子レベルで観察する手法は確立されていませんでした。

 近藤准教授は、ダイナミックに動く核酸分子スイッチのスナップショットを撮影し、それらを計算で繋いで分子の動きを動画として観察する新しい手法を開発しました。これによって、染色体組換えやタンパク質合成などの生命現象のON/OFFを制御するノンコーディング核酸分子スイッチの働きを詳しく理解することが可能になりました。

 本研究成果によって、ノンコーディング核酸が関わる生命現象の理解が深まり、医薬品開発などへの貢献が期待されます。

 

 なお、今回の受賞については、本学公式HPにも掲載されています。