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施設・支援

理工学部特有の施設・支援

研究拠点

理工研究拠点は、理工学部における複合的な研究拠点として、文理融合も含めた研究を推進することを目的に利用されています。本学におけるSDGsや環境問題への取り組みの一つとして、マテリアル、光、生物、クリーンエネルギー、情報、教育等の研究分野が融合した3つの研究拠点が活動しており、研究への参画と最先端の計測器の利用が可能です。
アンモニア燃料を用いたカーボンフリーエンジンの開発
カーボンニュートラル社会の実現を目指して、アンモニアを燃料とした二酸化炭素を排出しない自動車エンジンの研究・開発を行っています。アンモニアには、燃えにくい、窒素酸化物の排出、腐食性などの多岐にわたる課題があり、エンジン工学、環境燃焼化学、材料科学などの研究室が結集して分野横断型研究として取り組んでいます。
アンモニア燃焼排気ガス処理技術の研究
人工葉に関する研究
次世代のエネルギー問題を解決するために、クリーンエネルギーの研究が不可欠です。われわれは無機-有機半導体を組み合わせて、水の光分解を可能にする“人工葉”の研究を行っています。これまでに有機半導体、無機半導体による太陽電池の発電特性を確認し、さらにナノワイヤ構造を組み込んだ人工葉セルの開発を行っています。
ソフィスティケートマテリアル評価装置
言語・教育・ヒューマンデータの処理に関する研究拠点
本研究拠点では、持続可能な人類社会の実現に向け、データサイエンスを基礎とした教育・言語・ヒューマンデータに関する処理を軸とした研究を行っています。上智大学の特色である国際貢献・外国語教育・人間支援等の視点の下に、データ処理の基盤技術の開発を含む科学的基礎研究から応用研究までを行っています。

言語研究も見据えた人間の音声を生成する模型

テクノセンターについて

テクノセンターは理工学部の各研究室の研究実験装置の設計製作や改修、実験実習の指導、設計製図科目の支援などを行っています。本学独自の同センターは、理工学部開設と同時に、当初は「機械工場」として設立されましたが、その後、加工だけでなく、設備・装置の新規設計にも対応できるように発展してきています。今日では、数値制御工作機械をはじめとした約40台の最新鋭機を有しており、ほとんどの研究実験装置を学内で独自に製作でき、依頼した学生・教員が納得いくまで改良しながら最先端の研究装置を開発できるようになっています。また、機械加工技術、設計技術についての高度な専門知識と技能を有する技術職員が学生の教育研究を温かく支援しています。

数学図書室について

ひと口に数学といっても、理工学系から、プログラミング、保険・金融、経営工学に関わる理論まで、さまざまな資料を用意しています。高度で専門的な数学書はもちろん、初学者のための演習書、数学史などの読み物的な本もそろえ、数学専門図書室としては日本の私立大学屈指の蔵書数です。近年は電子媒体の資料収集にも力を入れています。理工学部生には授業期間に応じた返却日が設定され、最長6か月間借りられます。室内ではsophiawifiが利用でき、自習することも可能です。
所蔵資料(2021.3.31現在) 所蔵図書(電子書籍含む):約55,000冊(うち和書約7,000冊)/継続受入雑誌(電子ジャーナル含む):100タイトル以上 (うち和雑誌 6タイトル)製本雑誌:約20,000冊(うち和雑誌 約500冊)/ 学内・学外からOPAC検索可

化学技術員による支援について

化学分野では、数々の分析装置を揃えており、物質のさまざまな性質を調べることができます。各々の装置は専門の知識を有する技術職員によって管理されており、学生からの測定の相談や測定依頼などに対応しています。この体制により、学生は技術職員と一緒に、高度な分析手法にチャレンジしていくことが可能となっています。このため、分析室は多くの学生が利用する活気ある空間となっています。
測定講習会の開催
研究活動を行う学生が、自分自身で装置を操作できるように指導します。講習会には毎回多くの学生が参加し、測定のためのライセンスを取得します。
測定支援
実際に装置を使って、自分たちが初めて合成した物質などを分析しています。予想通り合成は成功したか、わくわくする瞬間です。結果について検討を行い、次の測定方針などをアドバイスします。
装置管理
安全確保のため、また正確な測定のために、日常点検は欠かせません。

女性研究者支援

2012年1月に発足した「男女共同参画推進室」は、2017年4月に「ダイバーシティ推進室」に改称されて活動しています。ダイバーシティ推進室では、理工学部と共にグローバルに活躍できる女性研究者の支援を行っています。主なものとして、奨励賞授与、シンポジウム・講演会の開催などがあります。

女性研究者グローバル育成奨励賞

本奨励賞は、女性研究者支援モデル育成事業終了後の2012年に創設され、理工学研究科の女子学生を対象に国際的に活躍できる研究者の支援を目的としています。2021年度は、4人の女子学生が受賞し、研究活動費用の一部が支援されました。右の写真は、2021年度の4名の受賞者について、学長や指導教員と一緒に撮影したものです。

グローバル・メンター制度

本学では、交換留学および学術交流協定校とともに、グローバルネットワークを構築し、学生のみならず研究者も含めた国際交流も盛んに行っています。グローバル・メンター制度は、これらを活用し、海外で活躍する研究者をメンターとして、個別相談はもとより、授業、講演、交流会等を通じてアドバイスや学術指導を行う制度です。Hui Chung Ting Justineさん(当時:理工学研究科理工学専攻GSE・博士後期課程3年)は、グローバル・メンターであるChin-Tuan Tan教授(テキサス大学)から指導を受け、2019年9月20日に博士の学位を取得しました。