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2024.01.18

上智大学がドイツ・ヘルムホルツセンターと共同でシクロデキストリンナノゲルに基づく新しい診断治療技術の可能性を報告しました

プレリリース 2024.01.18

トップ論文の一つとしてAdvanced Healthcare Material誌に採択

本研究の要点

  • ドラッグデリバリーシステム、組織工学、センサー開発に使用されるさまざまなナノゲルを分類し、その中でも特に新しいシクロデキストリンナノゲルとして、上智大学で開発された超微細シクロデキストリンナノゲルの製法技術と機能を紹介。
  • ドイツのヘルムホルツセンターで進められている生体イメージングと診断技術となる放射性標識ナノゲルを用いるセラノスティクス(診断治療技術)への超微細シクロデキストリンナノゲルへの応用が期待できる。

上智大学理工学部物質生命理工学科の早下 隆士教授と橋本 剛教授、埼玉大学工学部の鈴木 陽太助教、KU レーベン大学(ベルギー)のMaria Antonietta Casulli博士らの共同研究グループは、ドイツのヘルムホルツセンター(Helmholtz-Zentrum Dresden-Rossendorf, HZDR)のManja Kubeil博士、Holger Stephan博士らの研究グループとの国際共同研究において、主にドラッグデリバリーシステム、組織工学、センサー開発に使用される普遍的に適用可能なナノゲルの中で、特に上智大学で開発された超微細シクロデキストリンナノゲルなどのシクロデキストリンナノゲルと放射性標識ナノゲルの融合が、優れたセラノスティクス(診断治療技術)になる可能性があることを総説として報告しました。

本総説は、招待総説論文としてAdvanced Healthcare Material誌に2024年1月4日付でトップ3論文の一つであるInside Back Cover採択論文として掲載されました。

ナノゲルは、主にドラッグデリバリーシステム、組織工学、センサー開発に使用される普遍的に適用可能な材料ですが、最近では診断と治療を一体化した新しい医療技術であるセラノスティクス(診断治療技術)に利用できる放射性標識ナノゲルが報告されています。

この新しい技術として、放射性標識シクロデキストリン (CD) ベースのナノゲルが特に興味が持たれており、これらの研究についての新しい総説が上智大学の早下グループとヘルムホルツセンターのStephanグループとの国際共同研究によって報告されました。

【論文および著者】

媒体名:Advanced Healthcare Materials

論文名:Exploring the Potential of Nanogels: From Drug Carriers to Radiopharmaceutical Agents

オンライン版URL:DOI: 10.1002/adhm.202301404

著者(共著):

Manja Kubeil, Yota Suzuki, Maria Antonietta Casulli, Rozy Kamal, Takeshi Hashimoto, Michael Bachmann, Takashi Hayashita,* and Holger Stephan*   

* 責任著者

特許出願

  • 特許出願公開番号(出願番号):   特開2021-031570(特願2019-152363)
  • 公開日(出願日): 2021年3月1日(2019年8月22日)
  • 発明の名称: ポリシクロデキストリンの超微細ナノゲル粒子及びその製造方法

本研究の成果は、日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究C(23K04792)、基盤研究B(20H02772)、特別研究員奨励費(21J00709,22KJ2748)、2020年度外国人招へい研究者(短期, S20097)、及び上智大学学術研究特別推進費「重点領域研究」の助成を受けました。

プレスリリース(PDF)はこちら

【本リリース内容に関するお問い合わせ】

上智大学 理工学部 物質生命理工学科
教授 早下 隆士
e-mail:ta-hayas@sophia.ac.jp

※上智大学HPには画像付きで掲載されています