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2016.02.16

理工学部情報理工学科の高橋浩教授が英国Rank財団からRank賞を受賞しました

理工学部情報理工学科の高橋浩教授が、オランダと米国の研究者2名とともに、英国Rank財団よりRank賞を授与されました。

受賞理由は AWG(arrayed-waveguide grating)型の波長フィルタの発明と実用化の成功です。このフィルタは光集積回路技術を用いて作製されるもので、波長の異なる多数の光信号を一度に分離する光学素子です。これを用いて波長多重通信方式が実現され、光ファイバ1本あたりの伝送速度(1秒間に送ることのできるビット数)が従来と比較して約100倍(10Gbit/sから1000Gbit/sへ)になりました。2000年以降、世界中の光通信システムで採用され、電話/携帯電話、インターネットなどあらゆる情報通信サービスを支えています。

受賞者3名は独立に研究を開始し、それぞれの着眼点の下、1988~1991年にかけて別々の論文発表を行いました。Smit教授が導波路アレイが分光器として動作する最初の実験報告を行い、高橋教授(当時、NTT研究所研究員)が回折次数を高くする回路構成を提案し波長間隔が1nm以下の近接する多数の波長を分離できることを初めて実験的に確認し、Dragone博士は導波路アレイ部分の損失を最小にする構造の提案と実験を行いました。この3名の研究成果を通じて、AWGが波長多重通信に利用できることが明らかとなり、その後、NTTエレクトロニクス社によって実用化され、世界中の光ファイバ通信システムで利用されるようになりました。

表彰の詳細:
受賞者:高橋浩(本学理工学部情報理工学科 教授)
    M. K. Smit(アイントホーフェン工科大学、オランダ)
    C. P. Dragone(元ベル研究所、米国)
表彰名:The Rank Prize for Optoelectronics
授賞理由: For the invention and practical implementation of the arrayed waveguide grating
授与団体:Rank Prize Funds
授賞式:2016年2月8日 Royal College of Physicians, UK
Rank財団のウェブサイト  http://www.rankprize.org/

なお、今回の受賞については、本学公式HPにも掲載されています。