都心のワンキャンパスが
グローバル基準の複合知を育む
グローバル基準の複合知を育む
理工学部長
機能創造理工学科
機能創造理工学科
宮武 昌史


現代社会は、ますます高度化・複雑化・国際化の一途を辿っています。その中で、将来社会で活躍するために大学で身につけるべき能力は何でしょうか。上智大学理工学部は、「他者のために、他者とともに」という本学の精神に根ざし、持続可能な社会の実現に向けて科学技術で課題を解決する能力を養うことがその答えと考えます。
2027年、開設65周年を迎える理工学部では、3学科体制となった2008年以来となる新学科の設置を構想しています。それがデジタルグリーンテクノロジー学科(DGTech)です。DGTechは、既存学科に設置された英語コースを発展させ、英語による最先端の専門教育を提供します。これにより、理工学部のグローバル化を加速させ、既存3学科や大学院にも波及させます。さらにDGTech設置と同時に既存学科では、各科目の深い学びを実現すべく14年ぶりにカリキュラムを刷新し、AIの急速な進化など変化の激しい社会に対応できる「一生学び続けるための基礎学力」を本学ならではの基盤教育体系により確実に身につけられるようにします。
理工学部のモットーは、最先端の学問を追求する「理学」と、それを社会課題の解決に活かす「工学」との理工融合、さらに理系と文系との文理融合を組み合わせた「複合知」です。これは、個人が複合知を体得することに加え、異なる専門分野の人々が協調し、チームとして複合知を実現することをも意味します。東京の中央、山手線の輪の中心に位置するワンキャンパスに理工学部のみならず全ての学部が集約されていることは、複合知を育む理想的な環境です。コンパクトなキャンパスながら、その立地を活かし、国内外の大学・研究機関・企業との連携も盛んです。
科学技術に国境はありません。理工学部が英語教育に力を入れる理由がそこにあります。理工系に特化した3種類の海外短期英語研修を毎年実施し、交換留学制度も整備されています。一方、留学によらずとも、英語力を磨く環境やキャンパス内で多様な国籍の留学生と交流できる環境が上智にはあります。
他大学では入試出願時に個別の専門と紐づけられた学科を選ぶケースが多いですが、十分な知識がない状態で専門を選ぶのは難しいものです。本学では入学後に幅広く学んだうえで専門を絞ることができます。一方、学部4年間だけでは最先端の研究に触れる程度にとどまるため、約半数の学生が大学院博士前期課程(修士)に進学し、国内外の学会で研究成果を発表しています。さらに博士後期課程に進み、各分野の第一人者である教員のもとで研究を深めることも可能です。
社会の要請に応えるグローバル基準の複合知に基づく学びと研究の環境が、上智大学理工学部ならではの学びを実現します。そのために少人数教育により教職員が皆さんの学びを全力でサポートします。しかし、この環境を最大限に活かすには、学生の皆さんの能動的な学びの姿勢が不可欠です。「叩けよ、さらば開かれん」。意欲ある多くの皆さんを上智大学理工学部に迎え、卒業後には社会で大きく活躍されることを期待しています。