理工学部物質生命理工学科の近藤次郎教授が開発した分子模型 ”BasePairPuzzle(ベースペアパズル)”が、フランス全土で10月4日から14日にかけて開催された科学の祭典「Fête de la Science」で展示されました。
“BasePairPuzzle”は、近藤教授が「手のひらでScienceを」をコンセプトに、株式会社StudioMIDASの中村昇太氏と共同で開発したオリジナル分子模型です。
この模型は、手のひらに収まるフィット感と、磁石がカチッとハマる心地よい感覚を提供し、分子同士が引き合ったり反発したりする感覚を楽しむことができます。3Dプリンターで作製されており、頑丈な構造を持つため、教育現場での活用や新しい分子設計のアイデアを生み出すヒントとしても期待されています。
また、日本感性工学会が主催する「かわいい感性デザイン賞」で優秀賞を受賞しています。
今回の展示は、昨年度上智大学の客員教授として来日していたストラスブール大学のブノア・マスキダ教授の協力によるものです。マスキダ教授は、大学での授業で”BasePairPuzzle”を使用しており、今回のイベントでの展示を提案しました。
その結果、10月12日~13日に、ストラスブール市内の科学博物館 Le Vaisseauでの展示が実現しました。近藤教授は展示に参加できませんでしたが、マスキダ教授が2日間にわたり展示に立ち会い、訪問者に模型の魅力を伝えました。
近藤教授は、「本学の海外協定校であるストラスブール大学のマスキダ教授とは、BasePairPuzzleを用いた化学教育手法の開発を進めてきました。Le Vaisseauには2019年に訪問したことがあるのですが、子供たちがさまざまなものに触って学べる仕組みが満載の素敵な科学博物館で、いつかこのような場所でBasePairPuzzleを展示してみたいと思っていました。今回それが実現し、フランスの子供たちにこの分子模型をたくさん触ってもらいましたが、みんなが楽しそうに科学と触れ合っている様子を伝え聞いて、とても嬉しく思います。」と話しています。