一置換アルキルピペリジンを一挙に合成できる画期的な手法を開発 医薬産業分野での応用が期待
2017年10月19日、理工学部物質生命理工学科の臼杵豊展(うすき・とよのぶ)准教授らが発表した学術論文が、Thieme社が発行する著名な有機合成化学分野の専門誌Synfactsにおいて、最新の重要な成果として選出されました。 本研究では、従来の高温・高圧下で高価なレアメタルを用いた反応による合成と比較して、温和かつより安価な反応条件によって、一置換アルケニルピリジンから一置換アルキルピペリジンを一挙に合成できる画期的な手法を開発しました。 今後、医薬品の重要な中間体となりうる一置換アルキルピペリジンの工業生産等へ向けた産業上への応用が期待されます。
掲載論文 | Synfacts2017, 13, 1224. |
論文タイトル | Preparation of Monoalkynylpiperidines by Mild Hydrogenation |
オンライン版URL | https://www.thieme-connect.com/products/ejournals/abstract/10.1055/s-0036-1591387 |
元の学術論文:Tetrahedron Letters 2017, 58, 2856-2858.
タイトル:Preparation of Monoalkylpiperidines via the Mild Hydrogenation of Monoalkynylpyridines
オンライン版URL : http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S004040391730744X
著者(共著) : Toyonobu Usuki*(臼杵豊展・上智大)、Akira Komatsu(小松瑛・上智大)
なお、本成果については、以下のとおり特許出願を完了しております。
出願番号:特願2016-119877 出願日:2016.6.16
発明名称:ピペリジン化合物の製造方法
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上智大学 理工学部 物質生命理工学科
准教授 臼杵 豊展 (TEL:03-3238-3446 E-mail:t-usuki[at]sophia.ac.jp) ※[at]を@に変換
なお、こちらのニュースは上智大学HPにも掲載されています。