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研究室紹介 – 藤原研究室(物質生命理工学科)

藤原研究室(物質生命理工学科)
植物細胞における
色素体の形態と分化
藤原 誠 教授
植物に特徴的な細胞小器官である色素体(プラスチド)は、植物組織や外界の環境に応じて可塑的に構造と機能を変えます。私たちは、葉緑体、白色体、原色素体などの色素体が植物の一生において如何に振る舞うのかという問いを立て、主に顕微鏡観察による研究を行っています。実験には、特定の細胞構造を検出する細胞生物学の手法、様々な変異体や形質転換体を取扱う分子遺伝学の手法、遺伝子発現を調べる分子生物学の手法などを用います。研究テーマはどれも古典的なものですが、植物は多くのことを教えてくれ、研究分野では未だ新奇の現象やその制御に関する知見が報告されています。予想を超えた結果に出会うたびに、私たちは尽きることのない研究の奥深さと魅力を感じています。
  • ゼミの様子。週2回、研究室の学部生・大学院生全員が集まり、文献情報や研究進捗状況について話し合います。
  • DNA抽出・精製実験。
  • DNA抽出・精製実験。
  • 蛍光顕微鏡による生きた植物組織の観察。
研究例
  • 孔辺細胞における葉緑体の分化・増殖の解析
    気孔孔辺細胞に葉緑体が形成されることは広く知られています。モデル植物シロイヌナズナを用いて、その遺伝的制御を調べています。
  • オオカナダモの異型細胞形成の研究
    実習生物オオカナダモの葉には、葉緑体のない無色の異型細胞が分化します。理科教育への貢献を目指し、その形成過程を追っています。