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高校生・受験生へ送るメッセージ

新しい社会の創造の
担い手であるために
第17代 上智大学長
総合人間科学部 教育学科
杉村 美紀 教授
理工学という学問分野に皆さんはどのような期待や夢を抱いておられるでしょうか?この分野は、科学と技術の力で、未知の世界を探究し、自分の手で未来を創り出すという創造的な力をもっています。それは、科学と技術に関する基礎から応用までの知識を学ぶだけではなく、新たな技術の発明や諸問題に対する解決策の開発など、社会をより良いものにしていく重要な役割です。上智大学理工学部ならびに大学院理工学研究科は、設立から今日にいたるまで、60年余りの歴史のなかで、基礎に重点をおく科学教育と、理学と工学の融合を謳いながら、特徴的な発展を遂げてきました。自然科学の基礎を広く学び、そこから領域横断的な柔軟なカリキュラムで学びながら自分のテーマを発見し、専門性を深めていくプロセスは、複雑化する現代社会の問題に対して柔軟な対応力や応用力を育てます。同時に、大学の創立以来の教育精神である隣人性と国際性を重視した教育研究活動では、科学教育の社会的責任と意義を重視し、貧困や環境の問題に対して、国際的視野をもち社会的問題に貢献できる人材の育成に努めてきました。教育研究活動をすべて英語で行うコースは、20以上の国や地域の学生との学びを可能にしています。さらにグローバル・メンター制度の導入により、理工系分野における女性研究者支援にも力を入れています。これらは持続可能な開発目標の基盤でもある多様性と包摂性、公正性を備えた取り組みです。科学と技術による未来創造への挑戦に、皆さんとご一緒させていただけるのを楽しみにしております。
  • 理工学研究科理工学専攻主任

    理工学部機能創造理工学科

    足立 匡教授

    1.高校生のときに理工系の大学に行こうと思った理由
    数学が得意で国語がやや苦手だったこともあり、ごく自然な流れで理系を選択しました。加えて、父が理系だったこともあり、幼い頃から身の回りの自然現象や科学の話題に触れる機会が多かったことが、理工系への関心につながったのだと思います。高校2年生のときに受験雑誌で超伝導に関する記事を読み、基礎的な物理現象が世の中に役立つ研究に魅力を感じました。
    この分野の研究ができる大学を調べ、進学を決めました。
    2.理工系の良いところ、楽しいところ
    理工系の学問には答えがありますが、そこに行き着くプロセスは一つではありません。試行錯誤しながら考えることを通して、物事を多角的に捉える力が身につき、さまざまな問題の解決に役立ちます。特に物理学は、現象を論理的に考える学問で、この思考方法は研究だけでなく、人生のさまざまな場面でも大きな力を発揮します。理工系は、新しいものを創り出し、未知の現象を解き明かしていく分野です。発見や成功の喜びを実感しやすいことも、大きな魅力だと思います。
    3.今(高校生)のうちからしておいた方が良いこと
    今は将来を見通すことが難しい時代ですが、人生の分岐点は突然訪れます。そのときに備えて実力を身につけておくことが、高校時代の大切な役割だと思います。高校生活は、将来の選択肢を広げるための基礎を作る時期です。理工系の科目が重要なのはもちろんですが、研究開発の世界では英語力と国語力も非常に重要です。英語は科学の世界の共通言語であり、国語の力、つまり文章で考えを伝える力がなければ、申請書や企画書で相手を納得させることはできません。これらをじっくり学べるのが高校時代です。今の学びを大切にしてほしいと思います。
  • 理工学部物質生命理工学科長

    久世 信彦教授

    1.高校生のときに理工系の大学に行こうと思った理由
    高校では2年生の時に理系・文系のクラス分けがあり、漠然と理系クラスに入りましたが、そこで化学の成績がたまたま良かったので、理工系の大学進学を目指すこととなりました。もともと小・中学生の時からSF映画・SF小説が趣味で、科学技術の未来を考えるのが好きでした。
    2.理工系の良いところ、楽しいところ
    理工系の学問は様々な自然現象の有様を考えていくところに魅力を感じています。自然現象をもとに基礎理論を作り、データを見ながら何が起こっているのか、どうしてそうなっているのかを考えるのが理工系の楽しいところだと考えます。しかし理論でうまく現象を説明できないときや、思いもよらないデータが出ることはよくあります。その時に科学的なアプローチで問題を検証していくことは、理工系の良いところです。
    3.今(高校生)のうちからしておいた方が良いこと
    試験問題の題意を正確に読み取り、素早く解くという訓練は高校生までの間に十分やっているかと思いますので、情報・データの整理と吟味を丁寧に行うという訓練もやっておくと良いでしょう。また本や映画、海外ニュースや政治・経済の話題、身の回りのできごとの中に、自分の理工系マインドが高まるポイントを見つけたら、それらを覚えておきましょう。いつか自分の実験や研究の中で、それらが参考になるかもしれません。
  • 理工学部機能創造理工学科長

    竹原 昭一郎教授

    1.高校生のときに理工系の大学に行こうと思った理由
    小学生の頃から、紙で立体の迷路を作るなど、何かを作ることが大好きでした。「もっと難しいものを」と改良を重ねるうちに、いつしかモノ作りそのものに強い興味を持つようになっていました。数学や理科は、パズルや謎解きのような存在で、答えが出せなかったときの悔しさと、解けたときの爽快感がクセになり、気づくと夢中になっていました。理工系の大学に進み、新しいものを開発したり、特許を取ったりしてみたいと思ったのは、そんな「面白そう」という気持ちが原点です。
    2.理工系の良いところ、楽しいところ
    理工系で学んだ知識を使って身近なものを見ると、なぜその動きをするのか、どんな法則が働いているのかが気になるようになります。普段は当たり前に見ているものが急に面白く感じられ、日常そのものが興味の対象になります。研究では簡単には答えが出ず、遠回りすることもありますが、試行錯誤を重ねて結果にたどり着いたときの達成感は格別です。この「考え抜く面白さ」を味わえるのが、理工系の大きな魅力だと思います。
    3.今(高校生)のうちからしておいた方が良いこと
    高校生のうちに、「これはやり切った」と言えるものを一つ作ってほしいと思います。勉強でも、部活でも、遊びでも構いません。自分で目標を決めて、うまくいかないときがあっても投げ出さず、最後までやり切ったという経験は、これから生きていくうえで大きな力になります。また、自分がどんなことに夢中になり、何にわくわくするのかを知ることも大切です。答えはこれから変わるかもしれませんが、今の自分を知ることは進路を考えるうえでとても重要です。理工系では英語も欠かせませんので、できれば早めに慣れておくと安心です。ちなみに私は今でも英語と格闘中です。
  • 理工学部情報理工学科長

    萬代 雅希教授

    1.高校生のときに理工系の大学に行こうと思った理由
    単純に数学が好きで,理工系を選びました。高校生の頃は将来どんな仕事に就きたいかまだはっきりせず,迷ったら理系という周囲の助言もありました。大学で学ぶうちに,数学や物理などの基礎科目が,科学技術だけでなく社会のさまざまなことにつながっていると知り,面白いと感じました。
    2.理工系の良いところ、楽しいところ
    理工系では,大学4年生で1年間の卒業研究に取り組みます。各自が研究テーマを定め,自分のアイデアで新しい技術を生み出し,実際のシステムやソフトウェアを開発します。議論しながら自分で考えて研究を進めるのは楽しく,論理的思考力が身につきます。大学院に進学すれば,研究成果を国際会議で英語で発表する機会もあります。世界中の研究者と議論する場が身近なのは理工系の醍醐味かもしれません。
    3.今(高校生)のうちからしておいた方が良いこと
    高校生活を全力で楽しんでください。勉強,部活,学校行事,それ以外のことでもかまいません。なにかに一生懸命打ち込んだ経験はきっと財産になります。さらに,理系・文系を問わず,高校生の全教科の基礎をしっかり学んでおくことをおすすめします。幅広い見識は人生を豊かにしますし,多くの社会課題は科学技術だけでは解決しきれず,さまざまな分野の専門家と協力するのにも必要です。