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三学科の特徴

伝統的学問体系とは異なる新しい学科構成。
どの学科を選択すればよいか、高校での得意科目と、大学院へ進学したときの専攻領域を参考にしてください。

  • 物理学、化学、生命科学を融合。物質の根本的な構成要素にさかのぼり、原子から分子、高分子、生命現象と段階を追って解明するとともに、その応用を産業の高度化や環境の保全に役立てます。
     
     
    高校での得意科目
    • 化学
    • 物理
    • 生物
    3年次に選択するキーテーマの内容
    • 物質とナノテクノロジー
      物理学、化学、生命科学を基礎に、原子、分子の基本粒子から物質や生命現象をとらえ、その知識を産業の高度化に活用します。
    • 環境と生命の調和
      科学技術と環境、生命現象の相関を理解し、環境負荷の低減や生態系の保全などグローバルな課題の解決に貢献します。
    • 高機能材料の創成
      化学、物理学、生物学、材料科学、環境科学の融合により、革新的な機能をもつ物質を創成し、高度な社会生活を支援します。
    キーテーマの専門科目の例
    レーザー科学
    情報・通信、医療、エネルギー、基礎科学から電化製品に至るまでさまざまな場面で応用され、我々の生活に無くてはならないものとなっているレーザーについて、その原理や特性を理解し、利用するために必要な知識を習得する。
    植物バイオテクノロジー
    植物の組織培養、遺伝子導入技術、遺伝子組換え作物の開発、さらに現在も同時進行形で続いている安全・技術上の課題をテーマとして、遺伝子工学の知識を深める。
    医薬品化学(生体分子と薬の有機化学)
    医薬品などの開発に有用とされる、ヘテロ原子由来の物性や反応性、機能特性をもつ有機化合物の合成法などについて学ぶ。
    天然有機化学
    多様な生物活性と複雑な構造をもつ、自然界が創出する有機化合物を人工的に化学合成する方法を学ぶ。
    進化系統学
    現在の地球上に生息する多様な生物は環境に適応しながら進化してきた。これらの生物がどのようにして生じたのか、その進化のプロセスを遺伝子と関連付けて学ぶ。
    生物物理学
    生命現象やそれを司る化学反応を物理学の手法で理解するのが生物物理学。講義では生体高分子の立体構造と機能の関係を原子・分子レベルの視点で理解する力を養う。
    機能性高分子
    電子・イオン伝導性、発光、超強度、生体適合性などの特異な性質・機能を持つ高分子材料の合成方法、および燃料電池、電界発光素子、人工心臓などへの応用を学ぶ。
    ソフトマテリアル
    液晶、ゲル、界面活性剤など、固体と液体の中間の性質をもつソフトマテリアルについて、その特有の性質を化学構造・物理状態に関連づけて学ぶ。
    細胞機能工学
    単純な体制と小さなゲノムを持つにも関わらず、多様な代謝経路を持つ微生物を中心に、環境管理や人間生活にとって有用な物質生産能力、代謝などの諸過程とその応用について学ぶ。
  • 物理学を基盤として理学と工学を融合。熱や電磁気、運動など自然の“ 働き” を理解してその真理を探究するとともに、適切にコントロールすることで、人類の進歩を支えるサイエンス(物理)とエンジニアリング(機械、電気・電子)を展開します。
    高校での得意科目
    • 物理
    • 化学
    • 数学
    3年次に選択するキーテーマの内容
    • エネルギーの創出と利用
      熱・流体・電気・再生可能エネルギーの効率的な発生・伝送・利用法を追求し、循環型・自然共生型社会の実現に貢献します。
    • 物質の理解と材料・デバイスの創成
      超伝導・半導体材料や金属、磁性体など材料そのものの特性を理解し、新たな機能をもつ光・電子デバイス、機能性材料を創成します。
    • ものづくりとシステムの創造
      環境と人間に優しい未来型ものづくりを志向し、また、設計、解析、実験を統括した創造的なシステムの開発を行います。
    キーテーマの専門科目の例
    熱エネルギー変換
    内燃機関を例に、熱エネルギーが動力に変換されるプロセスや、エネルギー効率の最大化を試みる際にこの効率を左右するパラメーターについて理解を深める。
    パワーエレクトロニクス
    電車やロボット等のモータ駆動や、再生可能エネルギーなど、電力を取り扱う近年のあらゆる装置に用いられている、電力用半導体を用いた電力変換制御技術であるパワーエレクトロニクスについて学ぶ。
    超伝導(超電導)物性
    超伝導現象を理解するために、低温での電気伝導特性と超伝導の基礎を学ぶ。また、超伝導材料の設計の元となる知識を習得する。次世代のエネルギーを担う工学的応用についても学ぶ。
    エネルギーと材料
    火力・原子力発電から将来期待されている水素エネルギー社会に至るまで、極限環境で使用される金属材料とその土台となる基礎学問について交互に学ぶ。
    光エレクトロニクス
    半導体レーザー、光検出器など光エレクトロニクス素子の基本構造と動作原理、および光ファイバー通信などの装置やシステム応用に関して学ぶ。
    量子統計力学
    低温での物質、ミクロな物質の理解に必要不可欠な、量子力学に従う粒子集団の扱い方を学ぶ。金属や半導体の例などをあげ、物質の理解を深める。
    ロボット工学
    ロボットの運動の解析と抑制に関する基本知識を修得する。特にロボットの運動学と軌道プランニング、ロボットの姿勢制御と軌道追従制御の基礎を理解する。
    設計工学
    ユーザーニーズに基づく新たな装置やシステムを実現する設計・開発について、要求された性能や機能を満足させる工業的な解を導き出すプロセスを具体的に学ぶ。
    ナノマテリアル
    新しい概念を持ち、新しい機能を生み出す可能性を持ったナノテクノロジーと同じスケールを舞台とした材料であるナノマテリアルについて、具体的に学ぶ。
  • 数学をバックボーンに、計算機科学、電気・電子工学や生命科学、さらに人文・社会科学を学際的に融合。現象を数値化・構造化して処理することで多様な分析・考察を可能にする情報科学を、学問や産業の高度化、社会の調和・発展に役立てます。
    高校での得意科目
    • 生物
    • 数学
    • 情報
    3年次に選択するキーテーマの内容
    • 人間情報
      情報の観点から人間を見つめ、その本質を理解するとともに、人間に関わる情報学を社会の健全な発展のために役立てます。
    • 情報通信
      コンピュータ・人・モノを相互に結び、デジタル情報を高速でやり取りすることを可能にする情報通信技術(ICT)を研究し、その発展に貢献します。
    • 社会情報
      企業、組織、社会の基礎として情報をとらえ、その効率的な活用をはかり、人と社会に有益な情報システムを構築します。
    • 数理情報
      情報工学をはじめ全ての科学、更に現代社会の発展に必要不可欠な数学について、それ自身を研究対象として、基礎から深く学びます。
    キーテーマの専門科目の例
    学習・記憶・認知
    脳の機能を、感情や思考といった広い範囲を含めて理解し、ネットワーク的視点を重視して学ぶ。
    神経情報学
    神経細胞内や細胞間の情報伝達のしくみや疾患におけるそれらの変化、神経細胞による回路網の構築とその応用について学ぶ。
    福祉情報学
    情報の観点から、障がい者支援について理解を深める。聴覚障がい、発声障がいをもつ人とのコミュニケーション方法や、現代の福祉・医療と情報との関わりなどを検討する。
    信号基礎論
    情報を伝達する信号について、基本的な情報理論(情報量や符号化など)から、実際の情報通信で活用されるさまざまな技術(フーリエ変換や信号解析など)までを学ぶ。
    情報通信工学
    信号を電波で伝送するための変復調方式などの基礎技術から、携帯電話や無線LAN における伝送方式やネットワーク構成と、実用サービスへの応用について学ぶ。
    コンピューティングアーキテクチュア
    情報・通信、医療、エネルギー、基礎科学から電化製品に至るまでさまざまな場面で応用され、我々の生活に無くてはならないものとなっているレーザーについて、その原理や特性を理解し、利用するために必要な知識を習得する。
    情報システム工学
    情報システムを構築する際に検討すべき要件にそって、目的・定義、種類、形態、処理単位、構成要素、開発形態などについて、理論的・体系的に理解を深める。
    生産工学
    工場レイアウトや生産ラインの設計など、原材料から製品までの物の流れに関わる工程システムと、生産計画や在庫管理など、情報の流れに関わる管理システムについて学ぶ。
    シミュレーション工学
    現実を仮想環境で再現し、各種の実験を行うシミュレーション技術について、離散型や連続型などのシミュレーションの種類、シミュレーションの妥当性など、多角的に学ぶ。
    代数学(ガロア理論)
    方程式の解法理論から生まれた「数学の華」、現代の数学のさまざまな理論の基盤であり、暗号・符号の理論などを通じて情報数理にも活用されているガロア理論の基礎を学ぶ。
    幾何学(多様体論)
    多様体とは、地球の表面のように局所的に地図で位置を表すことのできる空間である。局所的な幾何構造をつなげて空間全体を理解するのに必要不可欠な、多様体上の微分積分学を学ぶ。
    数理ファイナンス基礎
    為替、金利、派生商品、保険などの金融実務やリスク管理で活用される数理ファイナンス。確率論の基本的概念を利用し、オプション価格の決定を中心とした基礎を学ぶ。