06 Dean’s Message理工学部についてこの冊子を手に取ってくれている皆さんは、きっと部活動、学校行事、勉学にと忙しい毎日を過ごしていることと思います。また、将来の進路についても、少しずつ考え、迷い、相談している頃ではないかと思います。そんな皆さんを想像しながら、大学、さらには大学院で学ぶこととは?を一緒に考えながら、上智大学理工学部および大学院理工学研究科での学びと特長を紹介していきます。大学で学ぶとは、一つの専門を深く学修することで、普遍(ユニバース)的で一般的な知識へと体系化することです。本学理工学部は3学科で構成されており、特長として、入学の段階で専門領域を絞ることはなく幅広く学ぶ「複合知」を実践しつつ、学年が進むに従い学びながら専門領域(大学院8領域:機械工学、電気・電子工学、応用化学、化学、数学、物理学、生物科学、情報学)を絞っていくシステムです。今後、ますます多様化する分野横断型の科学技術に柔軟に対応できる教育システムとなっています。また、世界をフィールドにグローバルな視点から、地球規模で起きている環境破壊など様々な問題の解決に貢献できる人材育成を目的として、学部・大学院ともに、必要な単位を全て英語の授業で取得し卒業・修了できる英語コースを設置しています。研究室配属からは日本語コースと英語コースの学生が一緒の研究室になるため、ゼミや実験、日常生活を通して自然に英語でのコミュニケーション能力と多様な価値観を身につけられます。日本語コースの学生が国際会議で発表する際には、英語コースの学生がプレゼンの指導を手助けするなど、世界をフィールドに活躍するための環境も整っています。次に大学院については、学部3年生までは高校と同様に、主に「過去の学問領域の成果を学ぶ」、「人と同じことを言える」が中心ですが、卒業研究から大学院では、「未知の課題に取り組む」、「人と違うことを言える」へと大きく変化します。本学では、持続可能な開発目標(SDGs)をはじめ、社会貢献に根差した多様な研究課題に取り組んでいます。東京の中心に位置する本学キャンパスに国内外の研究者が集い、産官学の「知の交流の場」としての役割も果たしています。学生にとって、学内で最先端の研究成果を身近に吸収できる刺激的な環境でもあります。本学理工学部・理工学研究科は、先達から学んだ「知のバトン」を受け継ぎ、学生と教員が一体となって自分らが受け取ったバトンを少しでもよい世界にするために、上智大学らしい新しい叡智を付与して、次の世代へバトンを渡し続けて約60年になります。世界をフィールドに未来を切り拓くリーダーとなる皆さんとともに、次の世代へ新たなバトンをつなげられることを期待しています。理工学研究科委員長機能創造理工学科 高井 健一 教授 理工学研究科委員長からのメッセージ
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