■ 坂間研究室(機能創造理工学科)物理学を応用して新しい技術を創造する2314強磁性強誘電体の開発室温でコンデンサーと磁石の両方の機能をもつ材料を作っています。それにより超高速で極低消費電力のメモリーが可能となります。坂間 弘 教授28 1研究の方法をみんなで考える 2光学的な性質を測る装置 3サンプルを高温処理する装置 4サンプルの凹凸を測る当研究室は応用物理を研究しています。応用物理とは、物理を応用する学問分野です。高校生の皆さんが今まで学んできたのは基礎物理です。自然を理解することを目的としていてWhy?を追求する物理です。それに対して、応用物理は基礎物理の原理を技術や製品に結びつけることを目的とします。What?あるいはHow?を追求します。基礎物理が理学的なのに対し、応用物理は工学的で研究例宇宙汚染除去法の開発宇宙機による天体や気象などの観測を困難にする揮発性の汚染物質が現在問題となっており、その除去法を開発しています。あるとも言えます。応用物理では、まず実現すべき技術、製品が先にあります。それを実現するために原理や法則を利用します。応用物理で必要な分野は物理だけとは限らず、化学、電子工学、機械工学、環境やナノテクノロジーなどの知識も必要となる場合があります。つまり、応用物理の研究は必然的に色々な分野にまたがる“学際的、境界領域的”研究になる傾向にあります。
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