上智大学理工学部案内2026
29/44

研究室研究室紹介2314植物が過酷な環境に適応するためのメカニズムをひも解く鈴木 伸洋 准教授「複合ストレス」に対する植物の応答研 究 例植物の熱ストレス記憶271ストレスを受けた植物の様子の観察 2遺伝子発現を調査するための実験 3植物への遺伝子導入に用いるアグロバクテリウムの調整 4植物からの核酸(RNA)抽出一度熱ストレスを受けた植物が、その情報をどのように『記憶』し、将来の熱ストレスに備えるのかを解明することを目指しています。熱や乾燥といった複数のストレスが同時に発生する『複合ストレス』に対して、植物がどのように適応するのかを解明することを目指しています。植物は、自然界におけるさまざまな環境変化から逃れることができないため、過酷な環境、すなわち「環境ストレス」にも適応しなければなりません。これらの環境ストレスは作物の収量にも深刻な影響を及ぼし、食糧問題の大きな要因の一つとなっています。この状況を打開するには、植物が多様な環境ストレスに適応する仕組みを理解し、その知見を品種改良や栽培技術の確立に活かすことが重要です。そこで当研究室では、環境ストレスに対する植物の応答機構を、遺伝子、タンパク質、代謝レベルで解明することを目的に研究を進めています。特に、地球温暖化や海面上昇の進行に伴って増加している高温、乾燥、塩害、洪水といったストレスに対する応答に着目し、これらに関与する重要な遺伝子や、その遺伝子が制御するメカニズムの解明を目指しています。■ 鈴木伸洋研究室(物質生命理工学科)

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る