2314■ 久世研究室(物質生命理工学科)マイクロ波で「見る」分子の形 分子分光学-物理化学の研究室として、マイクロ波を使った分子分光の研究を行っています。マイクロ波は電子レンジを使った加熱、携帯電話や衛星放送などの通信、GPSやレーダー、電波望遠鏡などに用いられていますが、気体の分子にマイクロ波を照射することによって、分子の回転スペクトルを観測することができます。私たちの研究室ではこの回転スペクトルの測定と解析を主に行っています。量子力学の研究例cis-3-hexenalのマイクロ波スペクトル1-Pentanethiolのマイクロ波スペクトル久世 信彦 教授26 Laboratories1フーリエ変換マイクロ波分光器の調整作業 2コンピュータでフーリエ変換を行い、スペクトルデータが表示される 3ファブリ・ペロー共振器 4実験データの検討作業研究室青葉アルデヒドとよばれるcis-3-hexenalの立体構造と、その異性化反応の研究。理論に基づき分子のスペクトルを解析することによって、その分子の立体構造を特定できます。こうして目には見えない小さな分子の形を我々は『見る』ことができます。得られた分子のスペクトルは大気観測、宇宙に存在する分子の発見やマッピングなどの研究に応用されます。チオール基(SH)の分子内回転運動に注目して、1-Pentanethiolとその重水素置換体の分光データを観測している。研究室紹介
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